この記事では、ファクタリングのメリットとデメリットについて詳しく解説いたします。
目次
ファクタリングのメリットとデメリットの概要
融資と比べたファクタリングのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
1 | 資金調達が早くできる | 手数料が高い |
2 | 審査の難易度が低い | 依存すると資金繰りを圧迫する |
3 | 赤字決算でも利用可能(税金滞納は条件次第) | 違法業者や悪徳業者が存在する |
4 | 信用情報を傷つけない | 調達額が売掛債権額に依存する |
メリット
メリット①最短即日で資金調達ができる
2者間ファクタリングであれば、最短即日で資金調達が可能です。
銀行融資では、どれほど早くても数週間から1ヶ月かかるため、融資実行を待って審査に落ちた場合、予定が大きく狂う可能性があります。
しかしファクタリングなら、申し込みから審査までの時間が短く、2社間ファクタリングであれば売掛先も通さないため早ければ即日資金を調達できます。
メリット②審査の難易度が低い
銀行融資など借入れの審査では、利用者の信用力を確認するために、決算資料や事業計画等により返済能力の有無が判断基準となります。
しかしファクタリングでは融資と比べると比較的ハードルは低く、通りやすいことがメリットといえます。
メリット③赤字決算でも利用できる
銀行融資など借入れの審査では、赤字決算や税金の滞納があるときや、債務超過の状態ではお金を借りて資金を調達することは困難です。
しかしファクタリングなら、売掛先の信用力が審査で重視されることとなるため、赤字決算でも債権の信用力が高いと判断すれば審査に通る可能性も十分あるといえます。
税金の滞納の場合、条件次第では審査を通過する可能性もあります。
記事:赤字決算
メリット④信用情報を傷つけない
借入れで資金を調達するときには、その申し込みの情報が信用情報機関に登録されます。
もしもお金を借りた後で滞納などがあったときなども、事故情報として登録されるため、信用情報に影響することになるでしょう。
しかしファクタリングは融資を受けて資金調達する方法ではないため、信用情報に影響はありません。
申し込んだ履歴も利用歴なども信用情報機関で保管されることはなく、信用情報に傷つけないことがメリットです。
デメリット
デメリット①他の資金調達手段と比べて手数料が高い
ファクタリングは手数料の高い取引です。
手数料を抑えるために、2〜3社のサービスに同時に申込み、最も有利な条件を提示したファクタリング会社と契約することをお薦めします。
一般的に手数料が低いサービスは審査が厳しく、手数料が高いサービスは審査が緩い傾向にあります。審査通過に自信が無い場合は、手数料が低いところと高いところの両方に申し込めば、審査落ちのリスクを軽減することができます。
デメリット②依存すると資金繰りを圧迫する
前述のとおり、ファクタリングを利用すると手数料などの諸経費がかかる分、利益が減少します。そのため、ファクタリングは便利な手法ですが、依存すると資金繰りが悪化する危険性があるため、むやみに利用するのはおすすめしません。
平時では、金融機関からの融資など、他の資金調達手段も常に検討したうえで、急な資金需要があった場合などの非常時に限定してファクタリングを活用しましょう。
デメリット③違法業者や悪徳業者が存在する
少なくなってきたとはいえ、ファクタリング業界に未だ闇金業者が存在することは否めません。正しい知識を持たず、契約書を確認しないままサインすると、ヤミ金と取引する危険性があります。
ただ、むやみに恐れる必要はなく、確認すべき点を押さえておけば見分けることができるでしょう。
詳しくはこちらの記事へ!
- 売掛金が回収できなかった場合に利用者に損失を負担させる
- 利用者から利息を取る
- 給与ファクタリングを提供
- ファクタリング手数料が著しく高額/不明瞭
- 見積書や契約書がなく、利用者負担のコストやリスクが不明確
デメリット④調達額が売掛債権額に依存する
銀行融資の場合、借入可能となる金額は保有する資産を超える場合もありますが、ファクタリングは売掛金の売買による資金調達のため、調達額は売掛債権額から手数料を差し引いた金額となるので、売掛債権額を超えることはありません。
記事:契約金額の決まり方
まとめ
ファクタリングは、資金繰りが苦しくなった場合に有力な選択肢の1つになり得ますが、コストが高い取引です。
普段から融資等で余裕を持った資金繰りを行うことを心掛け、どうしても資金が不足する場合に限ってファクタリングを検討するようにしましょう。
ファクタリング契約前に、複数のファクタリング会社から相見積もりをとり、条件を比較検討することをお勧めします。ファクタリングマッチは、請求書だけで概算費用を確認できますので、ぜひ利用してみてください。